1947-11-21 第1回国会 衆議院 水産委員会 第26号
しかして、本船入澗の必要性は前述の通りでありますが、これが築設費二千萬圓を要する大事業なので、材費事業として企畫することは、村財政の逼迫しております現状ではとうてい至難なることでありまして、さりとてこのまま放任する場合には、漸次漁業の衰退を招來して、關係漁民六百戸の死活問題ともなり、ひいては發展途上にある地方産業の振興を阻み、刻下の要請である海産見返品の減産も免れない状況に立至るのであります。
しかして、本船入澗の必要性は前述の通りでありますが、これが築設費二千萬圓を要する大事業なので、材費事業として企畫することは、村財政の逼迫しております現状ではとうてい至難なることでありまして、さりとてこのまま放任する場合には、漸次漁業の衰退を招來して、關係漁民六百戸の死活問題ともなり、ひいては發展途上にある地方産業の振興を阻み、刻下の要請である海産見返品の減産も免れない状況に立至るのであります。
今日の漁業關係、漁民諸君の負擔するところの税額たるや、莫大な額に達しておるのではないかと私は思つておるのであります。漁民に相當なるところの犠牲を拂わせ、しこうして今後漁民が水産増産のために一はだ脱いで起上ろうとする際に、漁民の宿所とも申すべき漁港、船だまり、船入澗の修築に十億や二十億を消費することは當然過ぎるほど當然なような感じが私はいたします。
もう一つ徴用船の破損したものに對する補償が第二封鎖になつておるために、全然漁業資金として使われないために、徴用船關係漁民は、非常な困窮をきたし、宇部宮氏の述べられたように、出足の遲れているものが多いのですから、これについてなにか救濟の方法をお考えになつておりませんか。